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千葉三越が33年間にわたる営業を終了、今後は3つの新拠点を設置

北條司店長(中央)らが出席した閉店セレモニーの様子
北條司店長(中央)らが出席した閉店セレモニーの様子
画像: FASHIONSNAP

 三越千葉店が3月20日に営業を終了し、33年間にわたる歴史に幕を下ろした。19時の閉店後には、駅前口で閉店セレモニーを開催。北條司店長は「(閉店を発表してから)販売員一人ひとりを気遣う励ましの言葉が、商売を続けていく中で私達の大きな心の支えになった。明日から皆様たちのお役に立つことは叶いませんが、これまでお愛顧いただきましたお客様、千葉の地域の皆さんを忘れることはございません」と感謝の気持ちを述べた。閉店セレモニーには多くの客が詰めかけ、扉が閉まる最後の瞬間まで見守った。

 三越千葉店は、1743年創業の地場百貨店「奈良屋」と三越による百貨店「ニューナラヤ」として1972年に開店。1984年10月にニューナラヤから株式会社千葉三越に商号変更し、2003年から「三越千葉店」として営業してきた。2万平方メートルと小規模ながらピーク時は年間売上高507億円を計上していたが、2015年度は約126億円と4分の1の規模に減少。百貨店を象徴するラグジュアリーブランドが、近接するそごう千葉店などに次々と移転したことが大きな要因となり、赤字からの脱却が見込めず、近年は一日の動員数が約7,000人と落ち込んでいた。また、昨今のアパレル業界の低迷や、そごう千葉店のほか近郊の大型ショッピングセンターの開業により商圏状況が変化したことも影響し、営業終了の決断に至ったという。千葉三越に代わる新たな拠点として、4月12日に学生服の常設ショップ「三越スクールユニフォーム 千葉店」、4月22日に外商顧客向けサロン、5月31日にはお中元、お歳暮時期のみ営業する「三越日本橋本店 千葉ギフトカウンター」をオープン。三越千葉店の従業員は首都圏内の店舗に再配置を行うなど、解雇しない意向だ。三越千葉店の跡地に関する今後の計画は未定だが、JR千葉駅周辺では再開発が進められており、北條店長は「(再開発の概要が明らかになったら)中心市街地の中で新しい商業のあり方にチャレンジできたら」と話した。

 閉店に伴い、三越千葉店では1月18日から閉店セールを実施。ライオン像にハッピが着せられたほか、店内にはニューナラヤ時代に大通り西口外壁にはめこまれていたライオンレリーフがフォトスポットとして用意され、今月から設置されたメッセージボードには隙間が埋まるほどのメッセージが寄せられた。落ち込んでいた来店客数は今月に入ると1万2,000人〜1万3,000人まで増加し、最終週には2万人を超える日もあったという。最終3営業日は三越のオリジナル包装紙「華ひらく」がウィンドーを飾り、閉店までの期間を華やかに彩った。

 幼少期から三越千葉店を利用してきたという60代女性は、「子どもの頃からデパートは"ワクワクする場所"。現在も利用するが、このくらいキャパが小さい方が買い物がしやすい。お釣りが必ず新札で戻ってきて、顧客への心遣いを感じられた」とコメント。80代女性は「買い物がゆっくりできる空間が好きだった。他店よりもスタッフの対応が良く、とても心地よかった。閉店してしまうのは寂しい」と名残惜しんでいた。

 三越千葉店のほか、三越多摩センター店が同日に閉店。三越伊勢丹ホールディングスでは、さらに「伊勢丹松戸店」「伊勢丹府中店」「広島三越」「松山三越」の4店舗について営業終了や業態転換などを検討しており、地方百貨店の営業縮小が進められている。

■三越スクールユニフォーム 千葉店
住所:千葉県千葉市中央区富士見2丁目3-1 塚本大千葉ビル 5階
開店予定日:2017年4月12日(水)
      ※3月21日(火)~4月11日(火)は塚本ビル(現千葉店)1階で受付
面積:約100平方メートル
営業時間:10:00~18:00
休業日:毎週火曜日
連絡先:043-227-5260

■外商顧客向けサロン
住所:千葉県千葉市中央区新町1-17 JPR千葉ビル1階
開店予定日:2017年4月22日(土)
面積:約140平方メートル
営業時間:10:00~18:00
休業日: 毎週火曜日 (但し、4月25日(火)は除く)
連絡先:043-227-5270

■三越日本橋本店 千葉ギフトカウンター ※お中元、お歳暮時期のみ営業
住所:千葉県千葉市中央区富士見2丁目3-1 塚本大千葉ビル 9階
開店予定日:2017年5月31日(水)
面積:約135平方メートル
営業時間:10:00~18:00 (会期中は休まず営業)
連絡先:043-227-5265